
【ヘルスケアコラム】頑張る人の食事対策①昼食編
───「昼食の後に眠くなる」みなさんも経験があるのではないでしょうか。
原因は、科学的に解明されていない面もあるのですが、言われているのが下記の3つです。
①食べたものを消化するために胃に血液が集中し、脳への血液の循環が減るから眠くなる
②昼食との関係はなく人間の眠気リズムによる
③食事をすると血糖値が上がり、覚醒に関係するオレキシンというホルモンの濃度が下がる影響で眠くなる
昼食後の睡魔に負けないコツは、「多品種・薄味・箸もの」にあります。毎日の昼食を振り返ると、もしかしたら丼やラーメン、うどんなどの単品ものが多くありませんか? 早く食べられる食事は満腹感が得られにくく、食べ過ぎの原因になり、さらに胃の消化能力を超えた量の食べ物は、眠気を誘います。
逆に、品数が多く薄味のものを箸で食べると時間がかかって満腹感が得やすく、またゆっくり噛んで食べることで消化管の血流をゆるやかにし、眠気を抑えられます。「噛む」という行為は、健康にとってとても大切で、よく噛むことで短期記憶の能力が向上することもわかっています。
毎日の食事は、「何を」「いつ」「どう」食べるかが大事です。昼食には、和定食や幕の内弁当など品数豊かな和食を心がけましょう。
ヘルスケアコラム
「城南医志塾」顧問医師
医師・医学博士・経営学修士(MD・Ph.D・MBA)
裵 英洙 (はい えいしゅ)
1972年奈良県生まれ。かつては外科医として胸部手術を中心とした診療に従事。現在は「ハイズ株式会社」代表取締役として勤務する傍ら、慶應義塾大学医学部など教育現場でも教鞭をふるう。著書に「なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか」「医療職が部下を持ったら読む本」など多数。
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